仕事辞めたいの?

外資系ビジネスマンが日本の「働く」を考える

仕事のミスが多い?人為的ミスの原因と対策。

 仕事をする上での「ミス」には、軽く謝れば済むような軽微な「うっかりミス」から、会社に大きな影響を与えてしまうような「重大なミス」まで、様々なレベルがあります。どんなミスにも共通していることは、どんなに気をつけても「人間は必ずミスをする」ということ。ミスが多くても落ち込まずに、しっかりと原因と対策を考えましょう。

 ミスの原因として、あまり意味を成さないのは「不注意」「認識の甘さ」といった、その人にミスの原因があるとする考え方。これは、ミスを引き起こした原因の一部としては正しいかもしれませんが、ミスを簡単に引き起こしてしまう「仕組み」に原因があるとしたほうが、ミスを防止する対策を立てやすいものです。

 

【原因と対策の悪い例】

ミスの原因:不注意でした。

ミスの対策:今後はしっかり確認します。

 

これでは、小学生が学校の宿題を忘れたときの言い訳みたいです。

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ミスの防止策は個人で取り組むのではなく、会社・組織として取り組むべきもの。具体的には、次の2つの「仕組み」を導入できないかを検討するのです。

 1.意図的にミスをしたくても出来ない「仕組み」

 2.ミスをしても影響が発生しない「仕組み」


 例えば、「レジでおつりを間違えた」というミス。これは、あなたの不注意が原因ではありません。おつりを自動で計算してくれる「仕組み」がなかったのが原因なのです。

「発注数量を間違えた」というミス。これは、あなたの確認不足が原因ではありません。発注数量が通常と異なる場合に、警告が出ない「仕組み」が悪い。

ミスが発生した場合は、まずは仕組み・環境に原因がなかったかを考えましょう。あなたが責任を感じる必要は全くありません。あなたがミスをするのでしたら、きっと別の担当者でも同じようなミスをするはず。

年金機構の情報漏えい問題を考える

 年金機構の情報漏えい問題に関して言えば、直接の原因はウイルスに感染したメールの添付ファイルを職員が開封したこと。しかし、「今後は怪しい添付ファイルを開かない」といった対策は、全く再発防止策になりません。なぜなら、怪しい・怪しくないといった判断は、人に依存しているから。私の提唱する2つの仕組み改善策に照らして考えてみれば、

1.意図的にミスをしたくても出来ない仕組みの導入

→怪しい添付ファイルを開いてもウイルスに感染しない仕組みの導入

→最新のウイルス対策ソフトの導入

といった対策になります。もちろん、これでは100%PCのウイルス感染を防ぐことは出来ません。

 

そこで2つめの対策の実施です。

 

2.ミスをしても影響が発生しない仕組みの導入

→PCがウイルスに感染しても個人データを送信できない仕組み

→PCをインターネットから完全に切り離す

このように、インターネット接続可能なPCと、個人情報を扱えるPCは、同一ネットワークに接続しない。といったシステム面の見直し・対策が必要なのです。

 

ミスを防止する対策として、一個人の注意力や知識に依存してはだめです。人は疲れているときは判断力も鈍るし、一度注意されたことでも忘れてしまう生き物です。「ミスは必ずするもの」といった前提で、防止策を考えましょう。

 

仕事でミスを連発してしまったら、是非このブログを上司に見せて「会社の仕組み」が悪いんですよ、と主張しましょう。